ここでは、MIX師という音楽での働き方について解説します。
2022年になってようやく浸透してきたかな?という働き方ですが、まだまだ聞き馴染みのない方もたくさんいると思いますので、詳しく解説します。
ひろです。MIX師歴2年の僕が解説します。
MIX師とは?
MIX師とは、主に歌ってみた活動におけるボーカルのミキシングを行うエンジニアです。
もっと細かく言うと、カラオケ音源が完成している音源に対して、歌声をミックスにより馴染ませ、作品として完成させるエンジニアを指します。つまり、MIX師が行うミックスの主な役割はボーカルであり、それ以外のパート(ドラムやギター、シンセなど)は基本含まれません。そもそも音源が完成しているので、大胆なことはできません。
そのため、ボカロPと歌い手との相性がとても良く、ボカロPが公開しているカラオケ音源をもとに歌い手が歌い、それをMIX師がミックス、作品として仕上げたものを歌い手が投稿するという一連の流れが確立しております。そのため、MIX師の仕事は、歌い手からミックス代金をいただいて、歌ってみたを最高のパフォーマンスに仕上げて納品するという内容になります。
まとめると
- MIX師とは、主にボーカルのミキシングを行うエンジニア。
- 仕事は、歌い手さんからミックス代金をいただき、ミックス技術を歌ってみた作品として提供すること。
活動場所・活動形態
ほとんどの方がTwitter、一部の方がココナラで活動しております。活動者である歌い手が、ほぼ100%Twitterで活動しているからだと思います。
また、活動形態は個人活動者がほとんどです。事務所や企業に所属してMIX師をされている方はごくわずかです。
「絵師」「動画師」「振付師」と同じで、「師」と付くクリエイター職は個人活動者に使われるものだと思ってます。
収入・相場
月収で考える人が多いので、月収で考えると収益は0円〜30万円程度。中央値は2〜4万円程度だと思います(個人見解です。データはありません)。個人でのネット活動でこれを高いor低いと見るかはその人次第ではありますが、クリエイター職の中では高い方だと考えております。
また、1件のミックスに対する料金の幅は0円〜3万円程度。相場は5000円前後です。新たにMIX師として活動される方は、参考にしていただければ幸いです。
実際にMIX師として活動している僕の収入は月次報告に記載してます!
MIX師になる方法
個人活動なので、Twitterアカウントを開設して「MIX師」と名乗れば成立します。敢えて言うならば、アイコンやプロフィールをしっかり設定し、最初は無償で実績を積んでから有償に変えていくというスタイルが、仕事を持つMIX師の一般的な活動になると思います。
その他、ココナラで歌ってみたのミックス受付を始めることもMIX師と同義だと言えます。
ミキシングについては専門技術を要するので、1から学んでMIX師になりたいと言う方は、技術的なレッスンを受ける事をお勧めします。
Sleepfreaks
DTMに関するメディア情報、音楽制作、レッスン関係において最も有名な企業です。レッスンの幅も広く、1回目は無料体験でレッスンできるので、とりあえず試しで受講してみたいという方にもおすすめです。
Step One DTM School
東京都自由ヶ丘に拠点を置く音楽スクールです。ミックスに関する個人レッスンはもちろんオンラインレッスンにも対応しております。また料金が比較的安いのも魅力です。
MIX師に直接お願いする
最後はMIX師に直接お願いすることです。実績多数、料金も相場以上のMIX師さんであればそれなりの実力もあると思うので、直談判してみましょう!MIX師のことはMIX師に習うのが、界隈のことも知れて一番良い気もします。
ただ、MIX師は全てのDAWに対応しているわけではないので、普段使用しているDAWと違っていればレッスンを受けられない可能性が高いです。
僕にも声かけてもらってもOKです!Twitterはこちら。
MIX師に向いている人
MIX師に向いている人はどのような人なのか、その特徴を見てみましょう。
- 音楽が好きな人
- 音楽的なセンスがある人
- コミュニケーション能力、自己管理能力がある人
- 細かい作業を長時間続けられる人
- SNS運用がしっかりできる人
最も大切なのは、ミックスの技術力と音楽的センス、そして音楽を好きな気持ちです。あと個人の歌い手さんと直接やりとりするので、歌い手さんのイメージを引き出せるコミニュケーション能力やコツコツした作業を長時間続けられることも重要になります。
MIX師教会「NUMA」
2022年6月15日、一般社団法人 日本歌ってみたMIX師協会(NUM)が設立しました。この団体の理念は以下の通りです。
- MIX師の信頼性・社会的地位の向上
- 歌い手さんが安心してMIXを依頼できる環境の構築
不定期のセミナー開催や雑誌での啓蒙活動など、MIX師の活動支援だけでなく「歌ってみた」界隈の発展にも寄与しております。
僕も設立前に事前加入させていただきました。
歌ってみた界隈から音楽業界全体を盛り上げたいと考えている方は、今後MIX師として働く上で加入を考えても良いと思います。
さいごに
ここでは、MIX師という仕事に掘り下げてお話ししました。
趣味の延長線上で活動されている方から、MIX師だけで生計を立てている方など、個人活動としても幅広いので、自分に合った働き方ができるのが強みだと思います。
この記事をきっかけに、少しでもMIX師に興味を持っていただければ幸いです。
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★★この記事を書いた人★★
ひろ
2021年2月よりミキシングエンジニア(MIX師)として活動を始め、300件以上の作品を手がけました。
音楽制作(DTM)は2017年から始めました。
そんな僕が、誰でも「歌ってみた」や「ボーカルミックス」を楽しんで欲しいと考え、このサイトを作りました。
それ以外にも、レビューや健康、体験談など幅広く記事にしておりますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。
詳しいプロフィールはこちら
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