
今やスマホ1台あれば歌い手になれるようになった時代、実家の自分の部屋もしくは一人暮らしの部屋で録音することが当たり前になってきました。
しかし、録音した音源をいざ聞いてみると「何か違うな」と感じることはないでしょうか?もしかしたらそれは部屋に反響した声がマイクに集音されているからかもしれません。
これを対策するには「吸音材」を貼って部屋に音が反響しないようにする必要があるのですが、貼り方・貼る位置にコツがあります。そこで今回は、自室に吸音材を貼るとき、少ない量でも効率的に音質を上げる貼り方について解説します。

ひろです。MIX師兼ブロガーとして活動しております。MIX師とは
吸音材を貼る=防音効果UPではない
最初によく勘違いされがちなことについてお話しするのですが、「吸音材を貼ったから防音された!」ということではありません。反響が少なくなる分、音の拡散を減らすことはできますが、防音で重要なのは「壁」です。

じゃあ吸音材は何のために使うのかというと、先ほども言った通り「壁からの音の反響(部屋鳴り)を防ぐため」です。歌を録音するにあたってこれを防ぐことは非常に重要なので、吸音材を貼ることが意味ない行為というわけではありません。
もし壁からの音の反響(部屋鳴り)について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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参考【保存版】歌ってみたを録音(宅録)するときの注意点を解説
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選ぶべき吸音材について
例えばAmazonで吸音材と検索すると、大量に吸音材がヒットします。
どれを選ぶか迷うと思いますが、基本的には黒くて波型にギザギザしたタイプであればとりあえずOKです。

形状で一応は効果も少しづつ違いがありますが、6畳1間ほどの一般的な空間であれば黒くて波型のギザギザの吸音材が効果を発揮しやすいです。
もし迷っている方がいれば、参考にしてご購入ください。
貼り方、貼る位置について
それでは、吸音材の効率的な貼り方について解説します。
吸音材を貼る上で重要なのは「声の出す位置に対してどのように部屋に反響するか」を考えることです。
つまり、一番初めに貼らなければならない場所は「自分の声を出す正面の壁」です。

そしてその時重要なのが「波打つ面を正面にし、直角に交わるように貼ること」です(画像参照)

このように貼ると、音が四方八方に拡散されやすいので吸音材の効果をより発揮することができます。もし可能なら3*3の計9枚、枚数に限りがある場合は2*2の計4枚貼りましょう。
次に貼るべき場所は「自分の声を出す左右の壁」です。

貼る位置は歌唱する場所から真横でも大丈夫ですし、気持ち真横よりも前に貼っても良いです。こちらも可能ならば3*3の計9枚、できれば2*2の計4枚ずつ貼れると良いです。
ここまで貼れたらとりあえず録音します。もしそれでも音源に納得いかなければ、正面→左右→後ろの順に追加しましょう。

全面に貼るのはコストがかかるから、様子を見ながら少しづつ足していきましょう!
まとめ
ここでは吸音材の効果的な貼り方、貼る位置について解説しました。
そこまで難しい話ではなかったと思いますが、初心者の方はそもそも何を買えば良いか、どこに貼ればいいかがわからないと思います。
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★★この記事を書いた人★★

ひろ
2021年2月よりミキシングエンジニア(MIX師)として活動を始め、300件以上の作品を手がけました。
音楽制作(DTM)は2017年から始めました。
そんな僕が、誰でも「歌ってみた」や「ボーカルミックス」を楽しんで欲しいと考え、このサイトを作りました。
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