
「MIX師さんにミックスを依頼したいけど何か気を付けておくべきことはあるの?」
「頭出しって言われてもよくわからない・・・」
ここでは上に書いたような疑問を解決する方法を解説します。
ここに記載している内容を知っておくと、Mix師さんとのやり取りがスムーズになったり、Mix師さんに「この人・・できるッ!」と思わせる(かもしれない)ので、ぜひ一度目を通していただけると嬉しいです。
この記事で学べること
- ミックス依頼時にスムーズな音源の受け渡しができる。
- 頭出しの方法。

ひろです。MIX師兼ブロガーとして活動しております。
頭出し
歌ってみたをしている方であればよく耳にする「頭出し」について解説します。
まず、頭出しとは「曲と歌の長さやタイミングが揃っている状態」を指します。
画像で確認するとこのような状態を指します。

反対に、頭出しできていないとMIX師側でどのような状態になるかというと、

画像のように、歌い始めが全て前の方に寄ってしまっております。
こうなるとMIX師もどこが歌い始めなのか分からなくなってしまうので、「頭出ししてね!」と歌い手さんにお願いするのです。
それでは次項から頭出しの方法について解説します。
頭出しのやり方
先ほどの頭出しできていない音源を、Studio Oneを用いて解説します。
歌い手側では下の画像のように録音されていると仮定します(実際はもっとテイクが分かれていると思いますが・・。)

この状態で、各トラックの書き出しをしてしまう(エクスポートする)と、手前の空白分が書き出されず、MIX師側で読み込んだ時に画像をお見せした状態になってしまいます。

これを回避するために、書き出したい分だけDAWの範囲選択を行えばその領域を全て書き出すことができます(範囲選択はStudio One以外のDAWでもできます)。

後は各トラックをソロモードにして順番に書き出せば頭出し完了です。

この作業だけでMIX師の作業効率が格段に上がるので、ぜひ挑戦していただければ嬉しいです。
キー
ここで言う「キー」とは、原曲の高さをどれだけ上げ or 下げ調整したかという指標です。
カラオケで「キーを2個あげる」や「3個下げる」などの処理を行なって、自分に合った音程に調整すると思いますが、それと全く同じ意味です。
MIX師にミックスを依頼する時に「キーは+2しております!」など教えていただければ作業効率が上がるので、可能であれば教えて欲しい内容です。
-
-
参考【早見表あり】音楽でよく聞く「キー」とは?初心者でも分かりやすく解説します
続きを見る
BPM
BPMについて簡単に説明すると「曲の速度」です。
テンポをとったりタイミングを測る際に利用するのですが、BPMについてはこちらのサイトで簡単に調べることができます(大体の曲は掲載されている印象です)
なので、わざわざ歌い手さんから教えていただかなくても知ることはできるので、もし可能であれば歌い手さんも知っておいて欲しいという感じです。

BPMを教えてくれる歌い手さんはほとんどいないけど、もし教えてくれたら「できるなッ!」と思います笑
まとめ
以上の内容がMIXを依頼する時に気をつけていただきたい内容です。スムーズなやり取りができるとお互い気持ち良く、素敵な作品をつくることができます。
「キー」と「BPM」は教えていただかなくても、ある程度実績のあるMIX師なら自ら簡単に調べることができますが、「頭出し」はできるようになっていただきたいです。
その他、録音時に気をつけたいことについてもまとめておりますので、気になる方は見ていただければ嬉しいです。
-
-
参考【保存版】歌ってみたを録音(宅録)するときの注意点を解説
続きを見る
-
-
参考【画像付き】ギガファイル便の使い方解説
続きを見る
-
-
参考【2023年版】スマホ1台で歌ってみたを始めよう!無料録音アプリの紹介
続きを見る
★★この記事を書いた人★★

ひろ
2021年2月よりミキシングエンジニア(MIX師)として活動を始め、300件以上の作品を手がけました。
音楽制作(DTM)は2017年から始めました。
そんな僕が、誰でも「歌ってみた」や「ボーカルミックス」を楽しんで欲しいと考え、このサイトを作りました。
それ以外にも、レビューや健康、体験談など幅広く記事にしておりますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。
詳しいプロフィールはこちら
\歌ってみたミックスのご依頼も受付中です/
※当サイトはリンクフリーです。内容をコピー、スクリーンショットや画像のご利用も、該当記事へ「出典」としてリンクを張っていただければ、管理人への許可なくご利用いただけます。常識の範囲内でご利用ください。