MIX師としてお仕事を受けていると、歌い手さんによってご依頼時の情報にどうしてもばらつきがあります。
とは言っても、歌唱データさえ送っていただければ、いくらでもその他の情報はこちらで調達できるので、そこまで気にする必要はありません。
ただ「ここまで教えてくれるのは嬉しいな〜」と思うこともたくさんありますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。
ひろです。MIX師兼ブロガーとして活動しています。MIX師とは
歌唱したキーを記載している
歌いたい楽曲が原曲と同じキーでは歌えないから、自分の歌唱できる音程にあったキーに変更することがあると思います。
その場合、歌っていただいたデータと一緒に「キーは+2で歌いました」などの情報を送っていただければ、スムーズに作業を進められます。
場合によっては、MIX師からキーを確認する旨の連絡があるかも知れないので、その時には教えてください。
BPM(テンポ)をファイルに記載している
MIX師がミックスをする際は、必ず楽曲のBPMとDAWのBPMを合わせます。
その作業をスムーズに進めるためにも、あらかじめ楽曲のBPMを教えていただけると涙腺が緩みます。ちなみに、大半の楽曲はこちらでBPMを調べることができます。
使用機材を教えてくれる
あまり教えていただける歌い手さんは多くないし、多分面倒だとは思いますがMIX師としてはありがたいです。
例えば歌唱いただいた音源に音割れなどの問題があった時、その解決法を使用機材から提案することができるからです。特にスマホ録音とマイク録音ではかなりアプローチが異なります。
「安いものを使っているから恥ずかしい」と言うことは全くありませんので、もじ余裕があれば教えていただけると嬉しいです。
録音時とダウンロード時両方のカラオケ音源を提出
これは、録音時にカラオケ音源の音量を下げたり、エフェクトを追加したりして録音に適した状態に改変している恐れがあるためです。
録音状況によっては録音時に使用したカラオケ音源を使用する場合もありますが、本家さまが提出しているカラオケ音源の方が、ミックスの結果より歌声と馴染む可能性があるからです。
面倒に思うかも知れませんが、よりクオリティの高い作品をつくるためにご提出いただければ最高に嬉しいです。
具体的な秒数で指示してくれる
MIXに対してお願いや修正がある時に「○○はラジオボイスにして欲しい」や「○○の音量が小さいから少し上げて欲しい」などの要望を出すと思います。
その際「27秒『○○から○○(歌詞)』の部分の音量を少し上げてください」とご指示いただけると、とても的確で分かりやすいです。
曖昧な指示だと、もしかしたらMIX師との意思疎通ができておらず、歌い手さんが意図しない部分を加工・編集してしまう恐れがあるので、上のような指示をいただけると「分かってますな…鬼感謝」と思います。
行き違いがあるといけないから、僕は少しでも不安なことがあれば再確認するようにしています。
さいごに
ここでは、MIX師がご依頼時に嬉しいと思うことをまとめてみました。
必ず行って欲しい内容ではないですが、もし上記の内容を守っていただけるとスムーズなやりとりができるとともに、MIX師からもとても良い印象になります(で?っていう感じですが笑)
今後とも少しでも歌い手さんの活動の役に立つ情報を提供できればと思いますので、何卒よろしくお願いします。
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★★この記事を書いた人★★
ひろ
2021年2月よりミキシングエンジニア(MIX師)として活動を始め、300件以上の作品を手がけました。
音楽制作(DTM)は2017年から始めました。
そんな僕が、誰でも「歌ってみた」や「ボーカルミックス」を楽しんで欲しいと考え、このサイトを作りました。
それ以外にも、レビューや健康、体験談など幅広く記事にしておりますので、ぜひ見ていただければ嬉しいです。
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